第1節のサンフレッチェ広島戦の記事をまとめました。
今後の期待と、改善点等が見えてきますね。
※画像はサイトのスクリーンショットです。
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浦和デビューの前田直輝、約30分で決定機量産も「0ゴール0アシスト。結果が全て」
約30分間の浦和レッズデビューで確かな爪痕は残した。
名古屋から加入のMF前田直輝は0-2の後半22分、4-3-3の右ウイングで途中出場。ファーストプレーはパスミスで相手カウンターを誘発し、「地獄のようなバックパスでチームの試合を終わらせてしまうかと思った。申し訳なかった」と自嘲するしかなかったが、その後は圧巻のドリブル突破とキックでチャンスを量産した。
しかし、試合後の自己評価は低かった。「結果が全て。内容も求められるけど、一番は結果が求められるチームだと思うので、どれだけチャンスをつくろうが0ゴール0アシスト。結果が全てだと思っている」。後半24分のカットインシュートも、同33分と同45+5分にFW興梠慎三のヘディングシュートをお膳立てしたクロスも、結果につながらなかったことを悔やんだ。
ペア・マティアス・ヘグモはウイングの個人能力を全面に押し出すスタイルを志向しており、前田との相性も抜群。だからこそ、新加入とはいえどもすでに大きな責任感を持って戦っている。
「僕はやれることとやれないことがハッキリしている選手だと思っていて、やれないことを排除されているなと思っている。僕がストロングを出せるところまでチームが持ってきてくれていて、得意なプレーをさせてもらっているので、そこで結果を残さないと男じゃないなと思う」(前田)
まずは結果で手応えを掴みたいところだ。3月3日の次節は小学生の頃から長年にわたって在籍した古巣の東京ヴェルディ戦。さらに埼玉スタジアム2002デビューとなるため、アピールするには格好の舞台となる。
それでも前田は「明日、僕の足が(50m走で)5秒台になるような劇的な変化はないし、毎日やれることをコツコツと、成長のためにやるだけ」と冷静に見つめる。「ヴェルディということで古巣への思いもいろいろあるし、初めてホームとして迎える埼玉スタジアムということでいろんな感情は出てくるけど、試合に出るために毎日アピールしないといけない。気負いすぎず、あまり考えすぎず、普段どおりの1週間を過ごしたい」と平常心で準備を進めていくつもりだ。
(取材・文 竹内達也)
ゲキサカ
堅守破られ2失点開幕…浦和GK西川周作「課題が出たことを良い方向に」
浦和レッズは昨季J1リーグ戦で最少27失点だった守備陣が2失点を喫した。プロデビュー20年目のGK西川周作は古巣のサンフレッチェ広島の前に屈し、唇を噛むしかなかった。
前半の立ち上がりは浦和が連続してチャンスをつくった。しかし、徐々に広島に押し込まれるようになると、前半終了間際の45分、広島MF川村拓夢に左足でミドルシュートを打たれる。この一発目に対しては西川が左にひとっ飛びしてまずはセーブ。しかし、両手で弾いたボールは距離が短く、ゴール前に詰めたFW大橋祐紀にニアへ蹴り込まれ、先制点を奪われた。
ただ、動揺はなかった。「あそこにこぼれたのは自分の中では想定内。大橋選手が角度のないところから決めたのは彼が本当に良い働きをしたんじゃないかと思う。自分の中では精一杯やった結果なので引きずることなくプレーを続けられたと思う」(西川)
守備が崩れたのは後半だった。「開幕戦、アウェイで無失点に抑えて勝つことを目指したが、それができなかったところで、後半は自分たちがリスクを負っていった」(西川)
すると、これがさらなる失点につながり、傷を広げることになってしまった。西川は相手のハイプレスにはまってビルドアップで苦しんだことについて、「受け手と出し手のタイミングのところが難しかった。リスクをおうところと負わないところはハッキリさせなくては」と悔しさをにじませた。
それでも前向きに捉えている部分はある。ペア・マティアス・ヘグモ新監督が就任してからまだ6週間。「きょうみたいな課題はキャンプでは出づらかった。ここで出たので、それを良い方に捉えて、解決方法をみんなで高め合っていければと思う」と前を向き、東京ヴェルデイをホーム埼玉スタジアムに迎え撃つ次節を見据えた。
(取材・文 矢内由美子)
ゲキサカ
「相手はベースがあるけど、うちは…」浦和FW興梠慎三が挙げた広島との“差”は?「100%監督がやりたいサッカーができたかと言うと難しかった」
相手との差はどこにあったのか――。
浦和レッズは2月23日、J1第1節でサンフレッチェ広島と敵地で対戦。0-2で敗戦し、勝点3を取り逃した。
立ち上がりから主導権を握られる展開に。ボールを持てても、すぐさま相手2、3人に囲まれ、パスコースを遮断されてしまい、なかなか前進できず。逆に奪われて、速攻から何度もピンチを迎えた。
2点を先行された後もチャンスは作るが、結局、フィニッシュの精度を欠き、最後まで1点が遠かった。
76分からピッチに立ち、相手ゴールに迫った興梠慎三は、「決めなければいけなかった」と好機を活かせなかった自身のプレーを反省した。
「あの時間帯に1点を取れていれば、何かが変わったかもしれない。チャンスが作れているというのは、プラスに捉えれば良いことかもしれないですけど、決めきらないといけなかった」
今シーズン、ペア・マティアス・ヘグモ新監督を招聘して新たなスタートを切った浦和に対し、広島のミヒャエル・スキッベ監督は3年目の指揮。興梠は敗因のひとつに、両チームの完成度の差を挙げた。
「相手は去年から積み上げてきたベースがあるけど、うちは監督が代わって、公式戦1試合目なので、100パーセント監督がやりたいサッカーができたかと言うと難しかった。相手のほうがシンプルなサッカーをしていて、セカンドボールもうまく拾われたかなという感じがします」
37歳のストライカーは、「焦らずにいきたいけど、優勝するんだったらスタートダッシュがどうしても必要。これが連敗にならないように、やっていかないといけない」と気を引き締めた。
取材・文●手塚集斗
サッカーダイジェストWeb編集部
「今日は本当に鳥肌が立ったよ」浦和の新加入MFグスタフソンがJ開幕戦の雰囲気に驚き!「埼玉スタジアムでプレーするのが楽しみ」
浦和レッズは2月23日、J1第1節でサンフレッチェ広島と敵地で対戦し、0-2で敗戦。開幕白星スタートとはならなかった。
敗れはしたものの、中盤で上々のパフォーマンスを披露していたのが、スウェーデン代表MFサミュエル・グスタフソンだ。
今季、母国スウェーデンのヘッケンから完全移籍で加入した29歳は、この試合がJリーグデビュー戦に。アンカーの位置で先発すると、落ち着いたボール捌きで攻撃の起点となり、華麗なワンタッチパスで相手のプレスをひらりとかわすなど、随所で上手さを見せつけた。
グスタフソンは、相手に押し込まれる展開が続き、1点が遠いまま敗れた一戦を振り返り、チームメイトとの連係についてこう語った。
「ここに来てから、基本的には僕は仲間たちとの関係性を深めようとしてきた。でもチームとの連係はさらに良くする必要がある。そしてお互いをもっとよく知る必要があるなという印象だよ」
次節は3月3日に行なわれ、ホームの埼玉スタジアム2002で東京ヴェルディと対戦する。「練習場に戻って、私たちが毎週行なっているプロセスを継続して、日々の練習、仕事をすれば勝利に繋がると信じている」と意気込んだグスタフソンは最後に、「今日は本当に鳥肌が立ったよ。ファンの皆さんの声援を聞いてね。次、埼玉スタジアムでプレーするのが本当に楽しみだよ」と驚いた様子で、笑顔で会場を去っていった。
取材・文●手塚集斗
サッカーダイジェストWeb編集部
【開幕戦完敗の浦和レッズ、ピッチ上で何が起きていたのか(1)】伊藤敦樹と小泉佳穂が感じた広島のプレスのストレス……興梠慎三「いつか食われるかも、という感じがしていた」
開幕戦の先発を射止め、完成してまもないサンフレッチェ広島の新たな本拠地、エディオンピースウイング広島のピッチに立った浦和レッズの両インサイドハーフ、伊藤敦樹と小泉佳穂は奇しくも同じ言葉を試合後に残している。
それは「相手がマンツーマン気味に、高い位置からプレスをかけてくる」となる。実際に1トップのピエロス・ソティリウ、ダブルシャドーの加藤陸次樹と大橋祐紀が「一の矢」と化して、浦和の最終ラインへプレッシャーをかけてきた。
しかし、想定通りの展開となっても、実際にプレーしている選手たちの脳裏にはさまざまな思いが頭をもたげてくる。例えば伊藤は時間の経過とともに「前へ進んでいく糸口、といったものをなかなか見つけられなかった」と振り返る。
「もう少し自分や佳穂くん(小泉)のところで、きついながらもボールを受けて、プレスを剥がしていたらよかったんですけど……簡単にはそうさせてもらえないのがJ1の強度であり、自分たちがやりたかったプレーと相手が繰り出してきたプレーがミスマッチしていたなかで、非常に難しい部分があったと感じていました」
ならば、清水エスパルスから加入した2022シーズンのJ1得点王、1トップのチアゴ・サンタナにロングボールを預ける。しかし、サンタナのマーク役だった荒木隼人にことごとく潰され、セカンドボールの奪い合いでも後塵を拝し続けた。
「相手のプレスも90分間もたないので、緩んだところでどれだけボールを保持して点を取れるか、ゲームの主導権を握れるか、というところでしたけど……」
こう振り返った小泉によれば、ネガティブな感情がチーム内に芽生えたという。
「蹴らざるを得ない展開が続いて、それはあるていど織り込み済みだったんですけど、そこにストレスを感じてしまった部分がチームとしてあったのかな、と。それでちょっと迷いが生じたところで曖昧になって、先に失点してしまった」
迎えたハーフタイム。西川を起点に短いパスでビルドアップしていく形を徹底しようと確認しあった。それを見透かすように、広島がプレスの強度を上げてきた。実際に後半開始直後には、敵陣へボールを運べない時間が1分あまりも続いた。
ビルドアップに加わろうと、小泉も頻繁にポジションを下げた。ベンチで戦況を見つめていた37歳のベテラン、FW興梠慎三は「これは危ない」と感じたという。
「佳穂が狙われていた。あの展開でポジションを下げるのではなく、前で張ってボールを受けない、というのもひとつのやり方だった。実際にギリギリでかわした場面もあったし、いつか食われるかも、という感じがしていたので」
興梠の悪い予感が的中したのは、後半開始から7分あまりが経過したときだった。
エディオンピースウイング広島にPKを告げる主審の笛が響き渡った直後に、浦和レッズのインサイドハーフ、小泉佳穂は思わず頭を抱えてしまった。
1点ビハインドで迎えた53分。ボールをまったく前へ運べない状況を打破しようと、ペナルティーエリア内までポジションを下げてきた小泉が、パスの預けどころを探していた左サイドバック、渡邊凌磨から横パスを呼び込んだ。
この瞬間を待っていたように、サンフレッチェ広島のFW加藤陸次樹がプレッシャーをかける。とっさに反応した小泉のトラップが大きくなったボールを、前半終了間際に先制ゴールを決めていたFW大橋祐紀があうんの呼吸で奪い取った。
自軍のゴールを目指す大橋を倒し、イエローカードをもらった小泉が反省する。
「あの場面でもどの程度まで無理やり繋いでいくかで、ちょっと迷っているところがあった。後半はチームで繋ぐことにもっとチャレンジしたんですけど、技術的な問題だけでなく、プレーの選択判断という個人戦術の面でもリスクが高かった」FWピエロス・ソティリウが蹴ったPKはゴール左に外れた。しかし、広島に傾いた流れは変わらない。直後の55分。加藤が左サイドから上げたクロスに大橋が頭をヒットさせ、ゴール右隅に流し込んだ瞬間に事実上、勝負が決してしまった。
期待のFWチアゴ・サンタナは、最前線で孤立する時間が多く、ロングボールを託されてもマーク役の荒木隼人にことごとく潰された。試合後には「今日だけは申し訳ない。外に家族を待たせているので」とだけ言い残して取材エリアを通過した。
今シーズンから指揮を執るペア=マティアス・ヘグモ監督は、左右のウイングをキープレイヤーにすえる。その左で先発した関根貴大は完敗をこう振り返った。
「繋ごうという意識がより強くなり、8番の選手がどんどん降りてきた結果として、前のスペースを自分たちで潰してしまう形になった。サンタナのところでボールが収まれば一番いいけど、それが無理だったら、次はウイングがどうにかしないといけない。チーム全員で解決方法をもうちょっと明確に整理できればよかった」
ボールを繋ぐ形にこだわり過ぎた浦和を、指揮を執って3年目になるミヒャエル・スキッベ監督のもと、相互理解と完成度をさらに高めている広島がすべての面で上回った。76分から途中出場した37歳のベテラン、興梠慎三が言う。
「相手には積み上げてきたベースがあったけど、ウチは監督が代わって公式戦のまだ1試合目。監督がやりたいサッカーを100%できたかと言うと難しかった。焦らずにやっていきたいけど、優勝するとなればどうしてもスタートダッシュが必要になってくる。これが連敗にならないようにやっていきたい」
近年にない大型補強で注目された浦和を、打ち負かすためのシナリオが開示された開幕戦。2シーズン連続で3位に入った広島だから可能だったのか否かは、埼玉スタジアムに昇格組の東京ヴェルディを迎える3月3日の次節で明らかになる。
(取材・文/藤江直人)
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